サイ波動薬通信

" 病める人、打ちしおれた人、落胆した人、疾患に苦しむ人がいれば、まさにそこにあなたの奉仕の場があります " Sri Sathya Sai Baba
Hands Reaching Out

アガルヴァル博士の研究デスクより

Vol 5 号 5
September/October 2014


実践者の皆様、

 本通信は2つの点で画期的なものとなりました。まず、第一に、本号が、サイ波動薬通信の4周年記念を飾ることとなったことです。最初の通信は2010年9月に発刊されました。その原稿が閲覧可能になったとき、私は一部を印刷してダルシャンに持参しました。ダルシャンで座っていると、私が求める間もなく、スワミが私を呼んでくださり、通信について尋ねられたのです。それは私にとって大変な喜びと感謝であったのですが、スワミは4ページにわたる通信を端から端まで目を通され、それを祝福してくださいました。波動薬通信の刊行が今日まで続いているのは、ひとえにスワミの恩寵のなせる業であると理解しています。元々、波動薬通信はある問題を解決するために誕生しました。2010年に至るまで、サイ波動薬トレーナーは16年以上にわたって実践者に対する助言者でありました。一方、今日ではインド国内および80カ国で活動する実践者の数は4000を数え、さらに多くの人々がその訓練を終了しつつあり、毎年、波動薬の奉仕活動を開始しています。それは実質的に建設的な性格を持つものではありましたが、このことが我々、3名から4名のコアチームに一定の問題を生じさせたのです。波動薬の実践者の数は毎年、何倍にも増加していました。その結果、一人一人の実践者に個別に接触することが思うようにできなくなったのです。また、定期的に、実践者の方々に情報を伝達する手段も持ち合わせていませんでした。イーメイルに添付する通信がその良き解決策のように思われたのです。そこで、その発刊を目指したのでした。

どのようにやっていくかを学ぶことになりました。最初、2ヶ月ごとに刊行を重ねていくのにどのようにしていったらいいのかがわからず、ババがそのために誰をよこしてくださるのかも知り得ませんでした。私たちはまた、実践者がその通信をどのように読み、どのように用いて、また通信の中に何を求めているのかも知りませんでした。幸いにも、実践者の方々が教えてくれました。多くの実践者の方々が進み出て時間と技能を差し出してくださいました。過去そして今日に至るまで、お世話になったみなさんにこの場をお借りして厚くお礼を申し上げます。

ご存知のように、波動薬通信は最近大きな発展を遂げています。実践者の立場や視点に合わせた内容が拡充しています。この変化は通信の最近の使命を反映しているのです。その使命とは、実践者のみなさんが患者さんに対して行うサイ波動薬の奉仕活動が最高のものとなるよう、その能力を培う支えになるということです。また、波動薬の教育を引き続き行うこと、そしてグループ共同体としての感覚を失わないことも含まれます。実践者の方々が体験や知識を分かち合うとき、その活動はセヴァそのものとしての役割を果たし、他の人のハートを開かせ、人々から質問が湧き出て、分かち合いが始まる、と信じています。こうした体験の共有は、波動薬が発展していく上で極めて重要であると感じています。社会が進歩するには、私たちのハートに一体性を育むことがいかに大切かをスワミは常々話されています。コアチームとトレーナーは引き続き出来る限りのことをお伝えしていくことでしょう。しかし、この過程で、みなさんもまたそれぞれの役割を果たさなければなりませんし、それは実際、全体にとって大切な要素でもあります。実践者のみなさんこそがお互いに教え学ぶことのできるたくさんの情報を持っているからです。サイ波動薬は、主に、実践的知識と各人の経験の蓄積によって進化を続けていくことになるでしょう。言い換えれば、通信の仕事を推し進めることは、みなさんとの知識の共有と協力という2つの車輪の役割を果たしていくことになります。

この通信は、別の観点でも画期的なものです。本号でpdfフォーマットで発行する最後の通信となるからです。今まで、プラシャンティニラヤムでのイーメールサーバーの容量に限界があったため、pdfフォーマットを使ってきましたが、次号からはhtmlでのウエッブサイトを基盤とした通信へと移行する計画でいます。それにより、実践者の方々にはよりアクセスがしやすい環境となります。通信を印刷してから読むという方々にとっては、新しいバージョンでも引き続き可能ですが、オンラインで通信にアクセスしたいという方にとっては対話型のフォーマットの利便性を享受することが可能となりました。パソコンであればデスクトップ型でもラップトップ型でも、あるいは、タブレットでも、スマートホン、その他の機器で通信を開くことができます。記事についても、順不同で好きなものから読めます。また、最新の通信でも前号でも検索が可能です。このことはすなわち、患者さんの対応に際して、キーワードや主題を入力することで関連する全ての記事を引き出し、それらを活用することができることを意味しています。例えば、糖尿病の治療に関する処方例を全て検索することもできますし、水で用意したレメディの使用について素早く便利に比較することもできるでしょう。当初の予定では、本号から新たなシステムでの編集へと移行する計画でした。しかしながら、予想していたよりもhtmlへの変換過程に時間がかかってしまいました。最善を尽くしてはいますが、全てはスワミの手の中にあります。

私自身のパソコンの事情を申し上げますと、実践者の方から受信したイーメールのいくつかが、回答する以前に間違って消去されてしまったということがありました。一日に数十もの重要なメールを戴いていますので、多くの人にご迷惑をお掛けしたことと思います。私自身の方針は全てのメールに返信することです。もし、私からの返信がない場合には、再送いただければありがたいです。お手数をおかけいたしますがよろしくお願いします。

サイの愛の奉仕の中で

アガルヴァルジット