サイ波動薬通信

" 病める人、打ちしおれた人、落胆した人、疾患に苦しむ人がいれば、まさにそこにあなたの奉仕の場があります " Sri Sathya Sai Baba
Hands Reaching Out

しかも

Vol 2 号 3
May 2011


呼吸

静かに座って瞑想をする時、私たちはいわゆるモンキーマインド(騒がしい心)を呼吸に集中させ、想いがあちこちへとさまよわないようにとの助言を受けることがあります。また、呼吸そのものについても胸部に限られることなく腹部にまでおろして行うことも勧められています。

現在、これらの事柄は健康の観点からも有益であることが確認されています。ロバート・フィールド氏の著書「深い呼吸は健康をもたらす」(Breathe Well, Be Well)によれば、ほとんどの人があまりにも浅く速い呼吸をしているといるとのことです。このような呼吸では血液中の二酸化炭素の量的バランスが崩れやすく、手のヒリヒリとした痛み、もうろうとした意識、疲労、虚弱、頻繁な溜息、あくび、ゲップ、便秘、神経過敏(怒りっぽくなる)、不眠といった症状が現れることになります。正しい呼吸によって慢性的なぜんそくや高血圧、片頭痛などを改善することができるのです。「腹式呼吸が正しい呼吸です。生後間もない赤ちゃんの呼吸を見て下さい。呼吸毎にお腹がゆっくりと上がったり、下がったりしています。」とフライド博士は指摘します。博士は深い呼吸をするために以下のような練習を勧めています。

あなたの身体が点眼器を逆さにした状態としてイメージしてください。あなたの鼻が目薬の先端で胃が目薬の胴体です。両手を胃のあたりに当ててゆっくりと息を吸っていきます。その時、胃は吸い込んだ空気で拡がっていくイメージを持ちましょう。今度は息をゆっくりと吐きます。この時、目薬を絞るかのように腹筋を締めて胃の中の空気を出します。

この練習を日々行うことによって数日から2週間の期間で健康状態の変化に気づかれる方が多いです。最終的には、これまでの浅い呼吸を忘れて、深い腹式呼吸が意識しなくても行われるようになることです。このことは瞑想にもよい影響を及ぼすかもしれません。

出典:「深い呼吸は健康をもたらす(Breathe Well, Be well)ーストレス、ぜんそく、高血圧、片頭痛、その他の症状を改善するプログラム」ロバート・フライド博士、 ニューヨーク市ハンター大学 生体心理学、行動・神経科学教授 

健康のためのジュースやスムージー

北半球に住む方々にとって夏はもうすぐそこに来ています。熱い体を元気にするような冷たいジュースやスムージーが欲しくなる時期です。こうした飲み物を健康に役立たせるようにしたいものです。「スムージー バイブル」の著者であるパット・クロッカー氏によれば、通常、二分の1カップのジュースをフルーツジュース、ミルク、ヨーグルト、野菜ジュース(通常、トマト、ニンジン、ビート、キュウリ)もしくは緑茶やハーブティから用意していくとのことです。大切なことは質の良い、有機無農薬の材料を用いることです。上記のもの以外にも、栄養価の高い果物として、ザクロ(実の中の種も食べられ、多くの食物繊維を含み、抗酸化力に富む)、ブルーベリー、クロスグリ(カシス)、イチゴなどを加えるのもよいでしょう。パイナップル、マンゴー、キューイなどの糖分の高い果物を用いる際には、バランスをとるために糖分の少ないリンゴやスイカ、イチゴなどを加えるとよいでしょう。

ジュースを作るに当たっては、ジューサーを用いるのではなく、ミキサーを使って繊維質なども一緒に摂れるようにしたいものです。以下、パット・クロッカー氏のレシピをご紹介します。

材料となる野菜や果物をきれいな水で十分に洗ってください。まず、少量の水でミキサーの刃を濡らして刃を保護します。適当な大きさに切った材料を入れ、お好みであれば氷を加えます。最初の10秒から30秒間は低速で、つぎは高速で10秒から30秒でミキサーにかけ、塊のない液状にしていきます。出来上がったジュースが甘すぎる場合にはレモン果汁を少し絞ってかけ、酸味が強い場合には、バナナ、ブドウ、パイナップル、ドライフルーツとしてのアプリコットやデイツを加え、お好みの甘みにまで調節します。材料やその割合をその都度記録していくことで、次第にご自身に合ったお好みのレシピが出来上がるでしょう。

ご自身のレシピが出来上がるまでの間、一般的なレシピを2つご紹介します。まず一つ目は、芯をとった(有機無農薬であれば)皮つきのリンゴ2個をそれぞれ4つに切り、350グラムのチェリーの種を取ってこれに加えます。このジュースにはビタミンCをはじめとしてカルチノイド、葉酸、カリウムを含まれているため、特に皮膚に優れた効用があります。

2つ目はニンジン4本と皮付きのリンゴ1個(同じく芯をとって4つに切ったもの)に皮をむいたキューイフルーツ、茎の付いたパセリ一つかみ分を加えて作ります。この中にはビタミンA・B・C・Eとカリウムが豊富に含まれ、一日をスタートさせるのに絶好の飲み物です。 

最後にもう一つ、健康増進に優れた効果を持つ飲み物をご紹介します。ビート、リンゴ、ニンジンをそれぞれ一つずつ良く洗って皮付きのまま小さく切り、水を加えてジューサーに入れます。出来上がったら、時間を置かずにすぐに飲みましょう。ライムやレモンを加えてすっきりとした味に仕上げることもできます。このジュースを規則的に飲むことで免疫機能を強化される働きがあることを多くの人が認めています。生の野菜や果物に含まれるビタミンや栄養素は視力にも良く、消化を助け排泄を促します。朝起来てすぐ、お腹に何も入っていない状態で、朝食の1時間前にこのジュースを飲むことをお薦めします。朝と夕方5時、一日2回飲むことで更に効果を高めることができます。

次号の波動薬通信で健康的なジュースについてのアドバイスをさらに取り上げてまいります。