サイ波動薬通信

" 病める人、打ちしおれた人、落胆した人、疾患に苦しむ人がいれば、まさにそこにあなたの奉仕の場があります " Sri Sathya Sai Baba
Hands Reaching Out

付記

Vol 8 号 1
January/February 2017


108のコンボボックスの利用者へのご注意

実践者 00002…UK,

リサーチ部門世話人から、シンプルな症状への処方の際、多くの実践者が、実際のところ単一のコンボによって多くの場合最良の対応が可能なところをあまりにも多くのコンボを用いている、との指摘がありました。

世話人はコンボの修正や決定を、他の実践者や、長年の波動薬奉仕活動やラジエスセシア(振り子などを用いて潜在意識を感知する心理的手法)の経験、薬物学そして最終的には108のコンボシステムのそれぞれのコンボから受け取る内的ガイダンスからのフィードバックを考慮して行っています。

あまりにも多くのコンボを同時に用いる不適切な処方によって、全てのレメディの効能が薄まってしまい、その結果患者さんの回復が長引いてしまう、ということになります。

108のコンボのテキストの巻末から選択されたコンボによって望ましい結果が得られない場合には、他の適切なコンボが加えられることもあるでしょう。それでも効果が得られない場合には、[email protected] まで、ご一報ください。

 

健康に関する助言 -

断食を楽しむことができるでしょうか? 11422…インド

通常、食事を楽しむ人々は多く見られますが、断食を楽しむ人についてはどうでしょうか?おそらく、そのような人はいるのかもしれません。断食がもたらしてくれる非常に大きな喜びを与えてくれる可能性を考えた時は特にそうです。おそらく、人生の目的と健康、そしてその背後にある科学の関連性についてより多くを知る必要があるのかもしれません。

1. 断食の科学を知る

オートファジーとはギリシャ語で、細胞が自らの内部のタンパク質を食べる(自食)という意味です。この細胞内でのプロセスによって、身体はそれ自体を浄化することが可能となり、有害微生物や有害蛋白質化合物を排斥することができるのです。それは消化を促し、空腹の状態において、細胞にとって過剰な物質を再生利用する役割を果たします。他の細胞劣化のメカニズムとは異なり、オートファジーは、損傷し機能しえなくなった老齢の蛋白質、高分子複合体、細胞小器官を取り除きます。すなわち、数時間の断食の後、オートフアゴソームと呼ばれる膜状構造が全ての細胞内に形成され、それが不必要な細胞内老廃物、バクテリア、ウイルスなどを取り込むのです。オートフアゴソームは取り込んだものを封印し、分解のために全ての細胞に存在するリソソームと呼ばれる「再生利用部門」へと転送すると同時に、有用な部分は剥がされて新たな細胞を作るために用いられます。このように、断食はこのオートファジーの過程(体内に元々存在する再生プログラム)を刺激します。オートファジーは1960年代に認知されましたが、後に大隅良典博士が自らの研究によって科学的にこの現象を証明しました。この日本の生物学者は、オートファジーに関連するこれらの発見により2016年に生理学ノーベル賞を受賞しています。

2. 癌、その他の病気に対する免疫の向上

癌細胞を減らす最も簡単な解決方法の一つは定期的に断食を行うことです。癌細胞は通常の細胞に比べて30倍もの食物を必要とします。一定の日数の間、単に食物を断つことによって、癌細胞の進行を遅くする効果があります。ある研究調査によれば、夜から朝にかけての絶食状態を延長させた状況(13時間未満)であっても、2型糖尿病や心臓疾患、乳がん、その他の癌の発症リスクを低下させる可能性があると言われおり、更なる研究が進んでいます。

3. 身体の自然浄化と癒し

断食も食事も無理な形で行うべきものではありません。食事と同じように、断食もまた、身体の自然なサイクルに合わせたものであるべきです。人体を生理学観点から見ると、身体はおよそ40日から48日の曼荼羅サイクルの中にあり、このサイクルの中で、人体が食物を必要としない日が3日あります。身体はそれ自体の浄化の日を知っているのです。インドでは伝統的に、太陰暦の中で14日毎に訪れるエカダシ

(48日サイクルの中では3回あり)が断食の日と決められています。

4. 意識の覚醒とともに理知的に断食の仕方を知る

心身ともに断食に入る前に、特に習慣・断食に対しての精神的障壁・不十分な霊性修行・日中の活動量などによって食物なしにはやっていけない場合には、数日もしくは数か月の準備が必要となるかもしれません。まず最初に、間食としてスナック菓子をつまむことを避ける必要があります。食事と食事の間は、理想的には8時間の間隔が必要で、最低でも5時間となります。温かいライム水や緑茶、あるいは少量の消化しやすい果物を摂ることでスナック菓子への誘惑に抗うことが可能です。断食への初歩的な段階として睡眠を十分にとりながらの、夜から朝にかけての13時間、食事の間隔を空けることです。すなわち、前日の夕食から翌日の朝食までの間隔を13時間とると言うことです。このことがうまくいけば、次の段階は、まる1日絶食ではなく、1日1食とすることになります。そうすることで、次に、果物だけ、あるいはフルーツジュースのみの断食に容易に以降することが可能となり、最終的に、水だけの断食へとなります。

5. 神の教えに従う7-9

「人生の目的と健康の真の重要性について知りなさい」

我々の神なる癒やし手であるシュリサティヤサイババは繰り返し、人生の目的は真の自分を知り、それを実感認識し、輪廻の鎖から自由になることであるとおっしゃています。人は、いかにして転生を繰り返さないかを学ぶために生まれてきます。全ての活動はこの究極の目的とゴールのためにあります。様々な種類の奉仕、礼拝、知識は、人生におけるこの究極の目的を達成するためのものです。そのためには、健康な身体を持つことが極めて大切です。それゆえ、人は身体を大切にし健全に保ち、この高貴な目的に資するようにすべきです。

断食によって霊的な力と最高の健康を手に入れることができます。

ババは断食は「ウパヴァース」すなわち、「神の近くで生活すること」を意味するとおっしゃっています。

「断食の目的は神を想って時間を過ごすことであり、食事を1食もしくは数食抜くことで身体をいじめることではありません。」サティヤサイは語る、1966年第6巻

「断食は霊的な力を育みます。」マハシヴァラトリ祭1966年3月

私達が5感を通して食事を摂取するのと同じように、断食とはまた、5感を通して取り入れる全てのものに関して規制することを意味しています。それにより想いと言葉と行動を純化するためです。

参照及びリンク

  1. オートファジーのメカニズムの発見https://www.nobelprize.org/nobel_prizes/medicine/laureates/2016/advanced-medicineprize2016.pdf
  2. http://www.sadhguruonline.com/blog/yoga-and-breast-cancer-prevention
  3. http://www.breastcancer.org/research-news/can-fasting-reduce-recurrence-risk
  4. http://www.medicaldaily.com/fasting-not-eating-13-hours-breast-cancer-remission-380262
  5. 断食にはメリットがあるか? http://isha.sadhguru.org/blog/lifestyle/food/is-there-any-benefit-to-fasting/
  6. エカダシ断食と、食べなければならなくなった時のメニューhttp://isha.sadhguru.org/blog/yoga-meditation/demystifying-yoga/ekadashi/
  7. 健康、食事、霊性規律に関するご講話  1983年10月8日 及び1966年3月マハシヴァラトリ祭、食事に関するご講話、サティヤサイサーダナトラスト第1版 2014年9月 p33
  8. 断食に関するご講話(サティヤサイスピークス)http://sssbpt.info/ssspeaks/volume06/sss06-02.pdf
  9. 1週間に1日の断食http://sssbpt.info/ssspeaks/volume09/sss09-21.pdf

 

フレッシャー及び気づきセミナー、フランス

実践者 01620 から2016年9月11日、ヴィエンヌ(フランス南東部)において、セミナーが3名のフランス人トレーナーによって行われたことの報告がありました。このセミナーでは、経験豊かな実践者と新しく実践者となり得る候補者の方々双方にとって役立つもので、ベテランの実践者は、108のコンボが導入されるずっと前の、サイラムヒーリングマシーンを用いてのトレーニングを受けた初期の頃の方々で、その後の接点がなかったため、最新の情報を含めた、その後の波動薬の発展について学ぶ意欲、そして実践者を目指す方々は、波動薬はどのようなものであるかを理解する意欲にそれぞれ溢れていました。参加者の異なった期待を意識して、トレーナーは、波動薬に関する紹介ビデオのプレゼンをスクリーンで行うことから始めました。108のコンボを用いる便益に対する気づきと感謝に意識を向けるためにアシスタント波動薬実践者訓練ワークショップからのスライドも紹介されました。トレーナーは参加者に、波動薬実践者であることの意味と将来の実践者のそれぞれの個人としての資質について熟考するよう促しました。また、より高位の意識とインスピレーションを喚起するため、ロールモデルとなる献身的なフランス人実践者 01480* のプロフィールが紹介され、波動薬のパンフレットと波動薬実践者となるためのガイド小冊子が全員に手渡されました。参加者からのフィードバックは、セミナーが期待通りで大変満足している、というもので、108のコンボを用いた正式なトレーニングを受講する高い関心が示されました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 プネのヴェーダンタ学校における波動薬キャンプ

スワミの大いなる恩寵により、プネの波動薬実践者が、2016年9月より、プネから25km離れた寺院の町、アランディのヴェーダンタ学校で月次の波動薬医療キャンプを開始したことについて、実践者10375…India より報告がありました。アランディは巡礼の町として有名で、13世紀のマラティの聖者、デュワネシュワがサマディ(逝去)をされた場所でもあります。アランディには約100のヴェーダンタ学校があり、そこでは、生徒がバジャン(キルタン)やアバング(主ヴィタラを賛美するマラティ語のバジャン)を始めヴェーダンタの聖典の研究を行っています。この学校には、15歳から30歳までの年齢層の男子学生が350名在籍しており、彼らは大変素朴で謙虚な霊性探究者で、経済的に困難な家庭出身です。町には正式な医療機関がないため、波動薬によって学生の健康上の諸問題が対処されており、そこでは波動薬が大変重要な役割を果たしています。

第1回目の医療キャンプからの大変肯定的なフィードバックの結果、更に3つのキャンプがその後行われ、173名の患者さんのお世話をすることができたことを、実践者は歓びと共に報告しています。現在、プネからの4名の実践者が毎月キャンプを開催していますが、このキャンプの成功によって実践者は波動薬プログラムを拡大し、この霊的エネルギーに恵まれた町の他の学校や村人、巡礼者の方々を網羅するよう意図しています。実践者は寺院管理者に、境内において医療キャンプを追加的に月次開催してもよいかを確認しています。彼女の想いは、学校でのキャンプ終了後、その日の2時間寺院への参拝者に対してお世話をしたい、というものです。

 

 

 

 

 

 

 

フレシュセミナー、チェンナイ

実践者 11422 から、チェンナイにて2016年12月9日、9名の参加者により、第1回目のリフレシュセミナーが開かれた旨の報告がありました。アガルヴァル博士からは、スカイプにより、開会時と閉会時に挨拶がありました。

このセミナーでは次の4つの領域に焦点が当てられました:

1. 実践者が、波動薬のテキスト、波動薬通信、及び第1回国際会議議事録を計画的・定期的に勉強することによって、継続的に知識と理解を深める必要性。また定期的にワークショップやリフレシャーセミナーを行うことにより、実践者同志が交流し最新の情報を共有し合うことが奨励されること。

2.スワミご自身が癒し手であり、私達は、スワミの愛の謙虚な道具であることを理解して実践すること。

3.正確で完全な、患者さんの処方歴記録を付け,成功事例を共有するための指導。

4. 月次の活動報告の提出に関して、波動薬実践者となった時に行った神への誓いの重要性:

この報告は月末までに各国コーディネーターに送付されるべきもので、月初にアガルバル博士宛の提出が可能となること。

参加者から前もって送付されていた質問はアガルバル博士による説明と共に参加者の間で話し合いが行われました。セミナー中、参加者は、2017年の前半のうちに、それぞれが1章ごとに担当を割り当てられることで、アシスタント波動薬実践者マニュアルの改訂版を完成させることを決めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

輝くケララ州

2016年11月23日、91歳のご降誕祭の吉祥の日に、日々患者さんを受け入れることができる、新たな常設の波動薬クリニックが、ケララ州のトリッシュ地区の地方にあるキズッタニにて開設されました。病める人の痛みを和らげ、救い手のない人に手を差し伸べ、癒しの歓びを広める使命が始まりました。 

 

 

 

 

 

オームサイラム