アガルヴァル博士の研究デスクより
Vol 5 号 3
May/June 2014
実践者の皆様、
本稿を執筆しながら、私の文章がみなさんに届いていく様子が想像できます。みなさんのほとんどを私は個人的に存じ上げているので、そのことは私にとって簡単なことです。光栄にも、みなさんの波動薬実践者養成の訓練の機会を得たこと、あるいは、みなさんの奉仕活動の過程で様々なやり取りを通してお互いを知りえたことも助けとなっています。
しかし、私個人として、みなさんがどの人であってもサイ波動薬実践者として選定したということはありません。 それらは全て、スワミのなされることであって、みなさんはスワミの手によって、特別な仕事、すなわち、知識・技能・思いやりを必要とする活動をするために選ばれました。そして、みなさんお一人おひとりが実践者となった際、スワミに誓いを捧げられました。この記事を読まれているみなさんはその誓いをほぼ守ってきているか、あるいはこれから守ろうとしているかのどちらかであると思います。
その他の事項としては、みなさんは全ての患者さんに愛を持って対処し、一日に少なくとも1時間は奉仕を行うこと、そして毎月、対応した患者さんの数と顕著な処方例を報告することをスワミに約束しました。
みなさんにはそのことを思い出していただきたいと思います。というのは過去みなさんが行ってきたことよりも、より広くみなさんの体験を分かち合い始める時が到来したからです。患者さんに最良のケアを提供し、助けを必要とするより多くの患者さんに奉仕するという誓いを継続するためには、私たち全員が分かち合う必要があります。
患者さんに奉仕をすることについて話す時には、他の実践者ではなくご自身の患者さんについてまずは考えてみるとよいでしょう。しかし、実際には、患者さんをそのような範疇に分離することはできません。スワミが異なる患者さんをそれぞれ個別の実践者に送ってくださっているのが実際の状況ではありますが、全ての患者さんが我々の患者さんなのです。というのは、我々の奉仕の範囲は自らの戸口でだけでは終わらないからです。
「病める人、打ちしおれた人、落胆した人、疾患に苦しむ人がいれば、まさにそこにあなたの奉仕の場があります」とババは私たちに教えます。言い換えれば、私たちの奉仕の活動範囲は場所を選ばず、
自らが住む村や町、州や国、地域に限定されないということです。
この瞬間に、まだ会ったこともない患者さんであったとしても、みなさんの知識・経験・愛によって恩恵を受ける人もおられます。そのようなセヴァの活動領域があるのです。スワミはあなたを選び、奉仕の実践においてあなたを支えながら、スワミはまた、他の実践者や患者さんに役立つような知識と経験(もし、それが分かち合われるのであれば)をあなたに与えてくださっています。そのように考えないのであれば、それはエゴのなせる業です。
ここまで読まれてこられたあなたは、それでは、自分には何ができるのかと思われているかもしれません。
分かち合うことが何もなくただ静かにしていることしかないと思われている人がみなさんの中にいることは私にもわかっています。また、自らの奉仕活動を中断してまでもこれまで経験したことを説明するには至らないと感じている人もおられるかもしれません。あるいは、獲得した情報は、他と分かち合う贈り物というよりはむしろ自分固有のものであると感じているかもしれません。もし、こうした範疇に当てはまるとしたら、主への全託の程度がどれほどのものであるかを自らに問わなければならないでしょう。
スワミは、一体性の重要さを強調することによって波動薬の歩むべき道を示してくださっているものと信じています。
サイ波動薬国際会議はそのような協力関係がいかに強力であるかの一端を示しました。会議に参加されたかどうかに関わらず、情報と経験の分かち合いが実践者にとっていかに大いなる動機づけをもたらすかをおそらくご存じだと思います。多くの人が波動薬の奉仕活動に対して新たな決意を携えて帰郷されました。そのような会議の開催を決定された時、スワミにはこのことを意図されていたに違いありません。
こうしたみなさんの経験を積み上げていこうと計画しています。また、今回の会議に参加できなかった多くの方々に対しても会議の祝福を広げていきたいと思っています。このことは私たちにできる最も重要なことの一つであると感じています。波動薬の将来の発展は実践者間の情報のより広範囲な共有にあると確信しています。数によってもたらされる力というものがあります。体験を共有し蓄積することで、スワミの恩寵により、一人が歩むよりも私たちはずっと早く成長することになるでしょう。それゆえ、みなさんに、以下に記した、サイ波動薬コミュニティの今後の努力領域に参加してくださるよう直接お願いする次第です。
波動薬通信
近い将来、波動薬通信は内容を一新して、実践者間での情報交換のより良い導管としての役割を果たすようになる予定です。
掲載内容としては
- 通常の、あるいは日々の実践者の体験、もしくは特異な事例
- 実践者が分かち合いたいと思っているヒントや秘訣
- 気持ちを高めるような、啓発的な体験の報告
- 処方についての短い逸話
- 地域の波動薬活動・プロジェクト・研究に関する報告
- 「実践者のプロフィール」:様々な実践者の略歴に写真を添付して紹介するもの、これまでの経歴として、奉仕活動にどこでどれほどの期間携わってきたか、また個人的な回想や意見などが数行で表現されます。
参加の仕方: このような情報を収集する波動薬特別チームを結成しました。このボランティアのチームは波動薬通信への編集委員のような役割を果たします。もし、みなさんが彼らから連絡を受け、参加を依頼されたら、できるだけそれに答えてあげてください。しかし、みなさんは依頼されるまで待つ必要もありません。実際、そうしないことを望んでいます。直接、みなさんの情報を私宛 [email protected] まで、送ってくださればそれでよいのです。お一人おひとりの貢献が認識され、こちらからも必要に応じてフォローアップいたします。
農業における調査・研究
上記に加え、近年のデリーや他の地域での成功事例を受けて、農業へのサイ波動薬の使用に関する、長期的な研究プロジェクトに着手する第2の調査活動を実施しています。このチームのメンバーは農業におけるサイ波動薬の使用に関する他の出典や、インターネット上で入手可能な情報を収集します。
もし、この活動に関連する情報があれば、私宛への連絡をお待ちしています。予備的な論文がプッタパルティのサティアサイ大学宛に編集されることになっています。これを受けて、サイ大学は農地、作物の生産、荒地におけるサイ波動薬のもたらす影響についての研究を統括することとなっています。目標は農業のコミュニティーに寄与することです。同時に、サイ波動薬の農業での成功事例が認識されることによって、波動薬の癒しが多くの人に紹介されることにもつながっていくことでしょう。100年前のラジオニクスがそうであったように、植物に対する研究がサイラム波動ヒーリングの力を示す有効な方法であることが証明されることでしょう。なぜなら、植物にはメンタル体(マインド)がないため、人間における(モンキー)マインドによる否定的な影響を受けることがないからです。
こうしたプロジェクトに対するみなさんのセヴァに心から感謝いたします。
サイへの愛ある奉仕の中で
アガルヴァル・ジットJ